現場写真例
何度か塗替えを行なっている既存のトタン外壁からサイディングボードに取り替える工事の一例です。
古い木造建築では、外壁貼り替え工事はただ単に、外壁を綺麗にするのではなく、せっかく外壁を取り替えるのなら、壁量を上げる(壁本体の強度をアップ)ように心がけたいです。
既存外壁の取り外し作業 旧木造住宅では、断熱材が入っていない場合がよくあります。
構造用補強金物の取り付け。 断熱材の入れ込みと、構造用合板の張り込み。
防水下地シート貼り・下地桟打ち
防水シートには種類があります。下地材とは言え、出来るだけ上質なものを使用したいです。
サイディングボード 仕上り
雨樋もこの機会に取り替えれば合理的です。
●外壁リフォームという名の『落とし穴』
上の写真でトタンを剥がして、そのまま外壁材を張った場合でも、新しい外壁となり、見栄えは一緒になりますが、構造は何も変らないので、ただ『外壁の見た目が良くなっただけ』ということになります。構造のことなど考えずに、外壁だから見た目がきれいになれば、それだけでいいと言うことであれば、その方が安上がりでもあるし工期もかかりません。

これとは他に古い外壁材の上に、そのまま桟木を打ちつけて、断熱材入りの金属サイディング等の新しい外壁を張りこむ工法(商法)もありますが、その場合での営業のうたい文句は「遮音性や断熱性」さらには、「防水性」のアップなども強調してきます。
古い外壁をそのまま残して、もう一重上に張るのですから、たとえるなら人が、寒い冬にコートをもう一枚羽織るようなものですので、少なくとも断熱性や遮音性がアップするという理屈は否定できませんが、これはうまくこじつけた理屈で、憎らしささえ感じられます。
古い外壁材の処分費やそれにかかる人件費、さらには補強下地を作るなどという手間も一切かけずに、ただ既存外壁の上に張り込むという、施工コストを極力抑えた合理的な商法なのです。

そして、もしその後に、外壁に絡む改装工事やサッシの取替え工事等を行なう事になった場合、その時には新旧の外壁を剥がす作業が発生したり、外壁に対する修復工事に手間取ったりと、たいへん無駄の多い改装工事となってしまいます。
ですから、そんな外壁リフォーム工事に多額のお金がかかる(見積りや請求が来たら)としたら、先ず疑ってかかるべきです。
また、将来の無駄も含めて、本当に行なってよい工事なのか、十分に検討しましょう。

実際、このような外壁リフォームの営業さんたちはお客様の建物の構造のことや、将来のメンテナンスなんてことはまったく考えていないので、そのような営業ができるのではないのでしょうか?

外観は誰もが気になるところですが、しっかり検討してから決められることを願います。
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